江戸を騒がせた未確認生物たち

2019/05/10

河童に人魚にツチノコなどなど、未確認生物いわゆる「UMA」のニュースは、江戸の庶民たちも大好物。江戸時代の情報誌ともいえる「瓦版」などに掲載されたちょっとおかしな「江戸時代の未確認生物」をお楽しみください。

 

 肉人

 

徳川家康が駿府城にいた頃、庭に現れたという。

小児のような形の肉塊で、手はあるけれど指はなく、その指のない手で天を指して動かない。

家康公の耳に入れると「え?なんか怖いw追っ払って」とのこと。
後日この話を聞いたある学者が「その肉食ったら絶対不老不死になれたわー。家康公に仙薬を献上する機会を逸してしまったわー。」と惜しがったという。え?食べるの?

 

 

アマビエ

 

江戸時代の瓦版に描かれた未確認生物。
その正体は、1846年(弘化3)、肥後国(現・熊本県)の海中から出現し、豊作や疫病などを予言するというアマビエ。
毎晩のように海中に光る物体が出現すると報告を受けた役人が海へ行くと、このアマビエが出てきて「アマビエと申します。海に住んでいます。」と自己紹介。礼儀正しいです。
「この先6年間は豊作続きだけど、万一、疫病が流行したら私の絵を描いてそれを人に見せるといいよ」と予言してくれたそうです。この絵でよかったんだろうか。

 

 

河童

 

こちらは河童の専門書として代表的な資料集『水虎考略』(1820)。
河童は古くから日本に伝わる未確認生物の代表格ですが、江戸時代の人々は誰もがその存在を確信していたようです。
「鼻先がとがっていて、背中に甲羅、頭にお皿、体は青緑、キュウリ大好き」という今に伝わる河童のイメージは江戸時代に確立したと考えられています。

 

 

人魚

人魚というと、マーメイド的なものを想像しがちですが江戸時代の人魚は予想の斜め上をいってます。こちらの瓦版で伝えられた人魚には角が生え、般若のような顔。
そしてよく見ると胴には謎の3つの目が描かれています。

瓦版の記事によれば、漁船を悩ませていた人魚を捕獲した。とあり、ひと目見れば不老長寿、無病息災で幸せになる、とのことです。

 

 

 こちらは1759年(宝暦9)に現在の青森県東津軽郡にて捕獲されたという人魚の図。やっぱり頭に2本の角。そしてなぜか袈裟のようなものを着ております。

 

 

 蘭学者・大槻玄沢という人が書いた『六物新志』という本に登場する人魚。図のように牡(オス)牝(メス)あるそうですが、ええ。どちらもおっさんです。
 

 

 

江戸の人気作家・山東京伝による人魚を主人公にした物語で、絵を手がけたのは人気絵師の歌川豊国。

ストーリー

乙姫に飽きた浦島太郎が鯉の遊女と浮気して生まれた人魚が主人公という「浦島太郎」のスピンオフ作品。

人魚は漁師の嫁になったがあまりに貧乏過ぎるので遊女に化けて遊郭で働くが「魚くさい」と客からクレームがくる始末……。がんばれ、人魚ちゃん!
 

 

人面犬

 

 

90年代に「人面犬ブーム」ってありましたが

この人面犬、江戸時代にもいたのです。こちらは『街談文々集要』に描かれたもので、それによれば江戸は田戸町にいたメス犬が生んだ子犬のうち1匹の顔が人間にそっくりだったとか。

図でいうところの左一番手前が人面犬だそうです。

なるほどまったくわからん。絵担当の人、しっかりして。

 

 

 

謎の幻獣

 1643年(天保14)、印旛沼の工事中に突如、謎の幻獣が現れたとか。 その幻獣は光とともに出現し、一瞬のうちに13人が即死したと伝えられています。顔に似合わずパワーが半端ない。

 

くだん

 

これは件(くだん)という謎の生物です。体は「牛」、顔は「人」なので牛+人で「件」。
人語を話し作物の豊凶や流行病など重大な未来を予言し、それは百発百中当たるとか。そして生後数日で死んでしまうそうです。
瓦版によれば、1836年(天保7)、丹後国(現・京都府北部)の倉橋山に件が出現したといい、件の絵を貼っておけば家内繁盛、疫病退散、大豊年とめでたいこと尽くしの実にめでたい獣だということで、絵が飛ぶように売れたとか。

 

 

虚船(うつろぶね)

1803年(享和3)、常陸国(現・茨城県)の沖合いに奇妙な舟が漂着、地元の漁師たちが引き上げてみると、舟は円形で直径はおよそ5.5m、上部はガラス張りで鉄板を張り合わせたような頑丈なつくり。さらに内部には見慣れぬ装飾が施され、不思議な文字が刻まれていたという。そして船内には、髪と眉が赤く言葉の通じない変わった女がひとり乗っていて大事そうに箱を抱えていた。

 

江戸時代の超ロングセラー小説『南総里見八犬伝』の作者で知られる曲亭馬琴らがまとめた『兎園小説』にこのUFOの話が「虚舟の蛮女」として紹介され話題となりました。

 

面倒臭くなった漁師たちは、女ごとそっと海に戻したそうです。ええ。。

 

 

 

アザラシ

江戸の時代、アザラシは庶民には存在を知られておらず不気味な未知の生物として「海怪(うみのおばけ)」と呼ばれていたそうです。
この瓦版のアザラシは現在の名古屋、熱田の海に出現したもので、捕獲されると見世物小屋に出され、手拭いやお菓子など関連グッズも販売されるほどの人気者になったとか。今も昔もかわいいは正義。

 

 

進士 素丸

 

 

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