海外の文豪の皆さんの逸話いろいろ

フランツ・カフカ
1883年 - 1924年
チェコ出身のドイツ語作家
公園で泣いている少女に出会ったカフカ。
聞けば人形を失くしたという。
カフカは「お人形は旅に出ているんだよ」と言って、人形が旅先から送ってくるという設定の手紙を毎日書いて少女に読み聞かせてあげた。

ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
1749年 - 1832年
ドイツの詩人、劇作家、小説家
大学時代のゲーテ
意中の女の子が別の男と芝居を観に行ったと聞いて、よせばいいのにわざわざ劇場まで確認に行って、がっかりして帰ってくるなどする。
冬が大嫌いなゲーテ
「冬になると首をつって死んで、春になると復活できたらといいのに」などと発言する。
70歳を過ぎたゲーテ
10代の娘に惚れて本気でプロポーズするも相手の母親に猛反対されて失恋などする。

アガサ・メアリ・クラリッサ・クリスティ
1890年 - 1976年
イギリスの小説家
夫の浮気の末に泥沼離婚をしたアガサ・クリスティは後に考古学者と再婚。
「考古学者を夫にするのってなかなかいいわよ。
妻が歳を取るほどに興味を持ってくれるの」

シモーヌ・ド・ボーヴォワール
1908年 - 1986年
フランスの哲学者、作家
サルトルとカフェで待ち合わせしていたボーヴォワール。なんか急に行くのが嫌になって妹を代わりに行かせることに。
妹「で、その人の特徴は?」
ボーヴォワール「店にいる客で一番醜男がサルトルよ」
妹はすぐにサルトルを見つけた。

ヴィクトル=マリー・ユーゴー
1802年 - 1885年
フランスの詩人、小説家
『レ・ミゼラブル』で有名なユーゴーは世界一短い手紙を書いたことでも有名。
担当編集者宛てに書いたもので、内容は「?」の一文字。
担当編集者はすぐに意味を理解し「!」と返事を送った。
意味は
「本の売れ行きは?」
「順調に売れています!」

アーネスト・ミラー・ヘミングウェイ
1899年 - 1961年
アメリカの小説家・詩人
キューバのカストロ議長と釣り仲間だったヘミングウェイ。カストロに頼まれて、自前の船に重火器を積み込んでカリブ海のUボート狩りに出掛けたりする。

オスカー・フィンガル・オフラハティ・ウィルス・ワイルド1854年 - 1900年
アイルランドの詩人、作家、劇作家
劇作家のオスカー・ワイルド。
ある時、発表した舞台が大ブーイングを受けた際
「劇は大成功!演技も素晴らしかった!観客はクソだったけど」とコメント。

アンリ・ルネ・アルベール・ギ・ド・モーパッサン
1850年 - 1893年
フランスの作家、劇作家、詩人
エッフェル塔建設に反対していたモーパッサンだったが、エッフェル塔が完成してからは毎日のようにエッフェル塔のレストランに通った。
「パリでエッフェル塔が目に入らない場所はここしかないからね」

プロスペル・メリメ
1803年 - 1870年
フランスの小説家
「カルメン」の作者メリメは自分の処女作『クララ・ガズル戯曲集』を、存在しないスペイン女優が書いた戯曲だと偽って出版。ご丁寧に巻頭にはメリメ自身が女装した肖像画を載せたが、誰もメリメ本人だと気づかなかった。

ハンス・クリスチャン・アンデルセン
1805年 - 1875年
デンマークの童話作家、詩人
アンデルセンは眠っている時に、死んでいると間違えられたらどうしよう!と怖くて、寝る前に枕元に「私はまだ死んでいません」と書いた紙を置いていた。

ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ
1828年 - 1882年
イギリスの画家・詩人
ロセッティは、恋人リジーが亡くなった時、自分の詩を捧げ一緒に埋葬した。後に詩集を出す事になり、どうしてもその時の詩が思い出せなくて墓を掘り起こした。

ジュール・ガブリエル・ヴェルヌ
1828年 - 1905
フランスの小説家
「月世界旅行」でおなじみSFの父ジュールヴェルヌは子供の頃、好きな女の子へのプレゼントを手に入れるために、インド行きの船に密航しようとしたが途中で父に見つかりめちゃくちゃ怒られて「もう、夢の中でしか旅行はしない」と誓った。

エドガー・アラン・ポー
1809年 - 1849年
アメリカの小説家
エドガー・アラン・ポーは27歳の時に「僕の愛しい人、僕のかわいい小さな奥さん。僕の心を破滅させる前に、よく考えてほしい」という手紙を送り、13歳の従姉妹ヴァージニアと結婚した。

フョードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー
1821年- 1881年
ロシアの小説家・思想家
ギャンブル大好きで借金だらけだったドストエフスキーは、出版社から前借りしたお金を懲りずにすべてギャンブルに使ってスッカラカンの追い詰められた状態で『賭博者』を描いた。

アレクサンドル・セルゲーヴィチ・プーシキン
1799年 - 1837年
ロシアの詩人・作家
なにかというと決闘したがるアレクサンドル・プーシキン。
友人と詩の事で喧嘩となり、雪が降りしきる中、拳銃で決闘することに。
プーシキンは平然と友人が撃つのを待つ。
友人は発泡したが弾は逸れていった。
プーシキンは大声で笑いながら友人の身体を抱いて手を握った。
「侮辱する気か?早く撃て」と言う友人に笑いながら「僕のピストルはね、雪が詰まっちまったんだ」と言って、撃たなかったプーシキン。
進士 素丸
太宰に中也、漱石、芥川、谷崎潤一郎に永井荷風などなど総勢27人。明治~昭和初期の日本の文豪さん達のちょっとおかしくてかわいいエピソード満載「文豪どうかしてる逸話集」
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