江戸っ子珍商売

2019/03/20

“宵越しの金を持たない”でおなじみの江戸っ子。

とは言っても、お金がなければ食べていけない。

でもマジメに働くのもしゃらくさい。そこで考え出された愛嬌たっぷりな変な商売の数々をご紹介。

 

 

全身真っ赤!唐辛子売り

 

6尺(約180cm)もの巨大なハリボテ唐辛子を背負って売り歩く唐辛子売り。

巨大唐辛子のなかには小袋に入った粉唐辛子が収納されており、「とんとん唐辛子、ひりりと辛いが山椒の粉、すはすは辛いが胡椒の粉、七味唐辛子」と言いながら売り歩いたんだそう。

葛飾北斎も極貧時代に唐辛子売りをして糊口をしのいでいたとか。

 

 

猫のノミ取り屋さん

 

江戸時代の中期頃、猫や鳥、金魚などをペットとして飼うのがブームに。
そんな中登場したのが猫のノミ取り屋さん。

やり方は簡単。

まず猫ちゃんをお湯で濡らします。

そ猫ちゃんをオオカミの毛皮でくるみます。

するとあら不思議。ノミがオオカミの毛皮に移ってくれるんだとか。

猫のノミ取り屋さんはペットブームと相まって大流行するも、誰でもできるのがバレて一気に廃れたそうな。

ちなみに、1回の料金は3文(約75円)ほど。
 

 

子どもに大人気!ひとり相撲屋さん

 

空き地にスタンバイした男性が、ひとりで呼出から行司、力士2人による立会いまでを演じるひとり相撲屋さん。
本当に2人の力士が相撲をとっているかのような迫真の演技で、人気力士のクセや行司の声色なども巧みにモノマネしたといい、江戸っ子たちに大人気だったそうな。

 

親孝行屋さん

 

親孝行屋さんと言っても親孝行代行します!みたいな商売ではありません。

老婆を背負い「親孝行でござい~」と叫びながら町を練り歩くと「なんだい、感心だね、こりゃ」と江戸っ子がお金を払うという謎システムの商売です。

しかも背負ってる老婆は実は親でもなんでもなく、というか人でもなくただのハリボテ人形。

これにお金払う江戸っ子の皆さん優しすぎw

 

 

なぞなぞの押し売り。考え物屋さん

 

 


まず、考え物屋さんがなぞなぞが書かれた紙切れを家に放り込んでいきます。

家主が「いったいなんだこれは?」と、なぞなぞの書かれた紙を見たらもうこっちのものです。

頃合いを見計らって、考え物屋さんがふらりとやってきて「なぞなぞの答え、気になる?気になるよねぇ?顔に出てるもん。ねえ、気になってるんでしょ?」などと言いながら銭をねだる、という商売。

 

 

放し亀売り屋さん

 

 

放し亀売り屋さんは川や池の近くにやってきてあらかじめ捕まえておいた亀を売り歩きます。

この亀を買った江戸っ子は亀を川や池に逃がしてやります。

 

これは殺生を戒める意味で、捕獲された生き物をあえて逃がすというもので、もともとは仏教的儀式でしたが、大人も子どもも楽しんだようです。
亀以外にも雀や鰻などを売り歩くものもいたとか。
値段は1匹4文(約100円)ほどだったそう。

 

 

めでたいけどやかましい節季候(せきぞろ)

 

 
節季候(せきぞろ)とは年末になると人の家の前に現れて勝手に楽器を演奏したり珍妙な恰好で踊ったりする大道芸。

太鼓や拍子木を鳴らしまくり、「節季候、節季候、めでたい、めでたい」などと大声で歌います。
ただでさえ忙しい年末に家の前でやかましくされたらたまらない。人々は仕方なくお金を払って追っ払ったんだとか。
 
おなら代理人!屁負比丘尼(へおいびくに)
 
この屁負比丘尼は、表向きは名家のお嬢様の雑用係、しかしその正体はお嬢様のおならの身代わり役なのだ!

ある席でお嬢様がうっかりおならをしてしまったとする。すると、側に控えていた屁負比丘尼が
「お恥ずかしながら私がいたしました・・・・・・」
と名乗り上げるのです。
周りにいた人も「え、いやいやウソウソ。お嬢さんの方から聞こえたし~」などとは誰も言いません。高貴なお嬢様にわざわざ恥をかかせるなんて野暮!みんな大人!

お嬢様のおならを瞬時に察し、即座に演技をする屁負比丘尼!かっこいい!
 
 
進士  素丸

 
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