ハリウッド映画に出てくるちょっとおかしな日本描写
外国の映画で日本のシーンが映ることは度々あります。しかし、外国からみたステレオタイプの日本描写は、私たち日本人が見るとちょっと違うなあ…ということも。
ショーンコネリー主演の「ライジングサン」のように日系団体から抗議の出るものからタランティーノの悪ノリ過ぎる「キルビル」、リドリースコットによる美しくもサイバーパンクな大阪が舞台の「ブラックレイン」などなど。
今回はそんなちょっとおかしな日本描写があるハリウッド映画をまとめてみました。ニンジャでサムライでフジヤマな世界をどうぞお楽しみください。
2004年公開、ディザスターパニック映画
『デイ・アフター・トゥモロー』

ローランド・エメリッヒによるデストピア映画ですが、この中に登場する東京のシーン。
東京の何区のどこなんでしょうか。中国にしか見えません。「鉄板焼 ”山本”」行ってみたいです。
2013年公開、キアヌ・リーブス主演の映画
『47RONIN』

将軍謁見のシーン
何かもういろいろ違う。
誰も信じてくれないと思いますが一応これ忠臣蔵のお話です。
同じく2013年公開、アメコミの「X-MEN」シリーズのスピンオフ
『ウルヴァリン SAMURAI』

手から合金製の爪が出てくる人が主人公の映画でリアリティを指摘するのも野暮ですが
何処に行けばこんなマダムたちが洗ってくれる施設が…
この映画、走ってる新幹線の上で日本刀振り回すヤクザも出てきます。
もちろんニンジャもいっぱい出てきます。
2005年公開、渡辺謙や役所広司も出演した芸者のお話
『SAYURI』

腰が入ってない変な日本舞踊とヨーヨー・マによる珍妙な日本風音楽が楽しめます。
まわりの芸者が日本語を話す中、主役の芸者は日本人設定なのに英語をしゃべります。
2003年公開、トムクルーズが明治の日本にやってきて日本最後のサムライになる話
『ラストサムライ』

ずいぶん考証がんばってましたが、それでも明治時代に忍者が出てきてしまったのは監督はじめ米人スタッフが渡辺謙と日本人スタッフの反対を押し切って「やだニンジャ出したい出したい!」と手足をジタバタさせたからだとか。
2007年公開、ジェイソン・ステイサムの日本語が気になって仕方ない映画
『ローグ アサシン』


日本料理店の謎の掛け軸インテリア。
「掃き溜めに鶴」「疑心暗鬼を生ず」「弱肉強食」までは耐えたけど「下手の横好き」で腹筋崩壊。
主人公が後輩刑事に「ヤクザ街のデカなら日本語くらい覚えろ」と説教したのち、自分は破壊的なアクセントの日本語で話しだすという丁寧なフリとオチも楽しめます。
最後に『ティファニーで朝食を』に出てくる白人が演じる変な日本人

と、なんとも勘違いされたニッポンが数多く出てきますがそれも含めて楽しむのが大人の嗜みです。
ともあれ、ここまで日本のコトが知られていないという事は、これからまだまだ世界に日本を知ってもらうチャンスがものすごくある、というコトなのかもしれませんね。
と前向きに締めたいと思います。
進士 素丸