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文豪どうかしてる逸話集


素晴らしい作品を生む人間が必ずしも素晴らしい人間とは限らないしそうある必要もない。文豪と呼ばれる面々もその限りではないようです。彼らの可愛くもなかなかにクズっぷりなエピソードをいくつかご紹介。


【芥川龍之介】(1892~1927)

芥川龍之介は夏目漱石の大ファン通り越してストーカーレベル。漱石と一緒にお風呂に入りたいとか書き残してる。中学生時代に「我輩も犬である」という作品まで書いてる。


【太宰治】(1909~1948)

で、そんな芥川龍之介を大好き過ぎるのが太宰治。

ひたすら龍之介の名前を書き連ねた黒歴史ノートを後年公開される。


芥川龍之介を大好き過ぎる太宰治は芥川賞がどうしても欲しかったが、選考委員の川端康成が『太宰は人間として欠陥がある』と言い出した。

怒った太宰は川端に『小鳥と歌い、舞踏を踊るのがそんなに高尚か。刺す』と手紙を送った。

川端康成は「私生活の件は言いすぎた。けどお前の作品つまんなかったし。。」と返事して再炎上。


【川端康成】(1899~1972)

その川端康成は極端に寡黙な人で、友人がたずねてきたときは2時間一言も喋らず、相手が気詰まりして帰ろうとしたら「まだいいじゃないか」と一言。

川端康成が金に困った時の事。

菊池寛から金を借りようと、一時間ほど黙ったまま「ミミズクのような目」で見つめて金を出させた。


【菊池寛】(1888~1948)

そんな菊池寛の口癖

「ギャンブルは、絶対使っちゃいけない金に手を付けてからが本当の勝負だ。」


【宮沢賢治】(1896~1933)

宮沢賢治はベジタリアンになろうとしたが誘惑に負けて駄目でした(´・_・`)みたいな手紙を知人に出している。


【石川啄木】(1886-1912)

石川啄木は「働けど働けど」とか言ってるくせに全然働かなくて、金田一京介のポケットからよく金を盗んでた。生活に困って森鴎外先生に頼み込んで原稿を買ってもらって、その足で遊郭に行ったりしてた。


【森鴎外】(1862~1922)

そんな森鴎外は大学時代細菌の研究をしていて、風呂場にどれほどの細菌がいるかを知って風呂に入れなくなった本末転倒な人。


【中原中也】(1907~1937)

中原中也は酔うと太宰治の家に真夜中にもかかわらず訪れた挙句「バーカバーカ」などと低俗な嫌がらせをし、太宰も怒ればいいものを布団を被って怯えて泣いていた。


【坂口安吾】(1906~1955)

坂口安吾は親友の檀一雄の家に転がり込んでた時、睡眠薬を山ほど飲んでカレーライスを100人前注文する暴挙に出た。


【檀一雄】(1912-1976)

そんな檀一雄は、太宰治と「どんな心中自殺がかっこいいと思う?」みたいな話をしていて、檀が「池で溺死」と言うと太宰は「寒いからやだ。やっぱガスじゃない?」と答え、「よしガスだ〜!」ってガス栓全開にして二人で並んで寝て途中で正気に返った檀は怖くなって太宰を放置して逃げ帰った。


【島崎藤村】(1872~1943)

島崎藤村は、臨終の床についている田山花袋に「これから死ぬってどんな感じ?どんな気分?ねぇ?ねぇ?」とずっと聞いていた。


【江戸川乱歩】(1894-1965)

江戸川乱歩は、西洋にはピアノを弾きながら小説の構想を練る作家がいると聞いて、自分は三味線でやろうと稽古を始める。結果三味線はめちゃくちゃ上達したものの特に原稿は書かず、ただただ三味線が上手なおじさんに。






進士 素丸

Twitterに文豪や歴史にまつわるツイートなどなど書いてます。

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